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2010年7月 4日
■ いばらの王 -King of Thorn-
少し前のことになるのですが、「いばらの王」というアニメ映画を見てきました。別の映画で見た予告編の映像の美しさと、SFホラー的な設定に惹かれて、
かなり気になっていた作品です。
舞台となるのは、体が石化するウィルスによる不治の病「メデューサ」が流行している世界。
人類滅亡を防ぎ、未来の治癒技術に希望を託すため、
選ばれた被験者たちが、古城のような研究所でコールドスリープで眠りにつきます。
そして、ある時彼らが目覚め、巨大なイバラに侵食された光景を目の当たりにします。
また、モンスターとも言うべき謎の生物に襲われ、ほとんどの被験者たちが命を落とします。
コールドスリープしてから、いったい何年、何百年の時が過ぎたのか。
生き残った被験者たちは、この地獄のような研究所から脱出できるのか。
アニメ映画ならではの、迫力ある描写に引き込まれ、目が離せない展開が続きます。
登場人物たちの背景などの含めて、とんでもない量の伏線が複雑に絡み合い、
それらがすべてつながりだす後半に怒涛のように話が展開していくので、
正直なところかなりついていくのが大変になります。
1回見ただけだと、すべてを理解するのは難しいと思います。
そして、最後は予想だにしない結末を迎えます。
ただ、かなり衝撃的な内容にもかかわらず、描写はかなりあっさりとしており、
解釈は見ている人に預けられた、という印象です。
内容的に好き嫌いは分かれそうではありますが、
複雑な複線の絡み合った映画、特にSF好きにはかなり楽しめるのではないでしょうか。
個人的には、映画を観終わった後にもあれこれと考えをめぐらせることができて、
かなり満足できる作品でした。
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マンガとは、多少ストーリーが異なっているようですね。
投稿者 チカモチ : 2010年7月 4日 23:58
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